CTA(Call to Action)のA/Bテストは、コンバージョン率(CVR)を向上させるための重要な施策です。しかし、どのようにテストを進め、最適なCTAを見つけるべきか迷う方も多いでしょう。
本記事では、A/Bテストの基本から、Google Optimizeを活用した具体的な手法、ヒートマップを併用した効果的な分析方法まで詳しく解説します。データに基づいてCTAを改善し、より高い成果を目指しましょう。
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Contents
CTAのA/Bテストとは?基本を理解しよう
CTA(コールトゥアクション)ボタンは、ユーザーに「購入」「登録」「問い合わせ」などの行動を促す重要な要素です。しかし、どんなCTAが最も効果的なのかは、サイトのターゲット層やデザインによって異なります。そこで活用されるのがA/Bテストです。
A/Bテストを実施することで、CTAのデザインや文言を最適化し、コンバージョン率(CVR)を向上させることができます。本章では、A/Bテストの基本概念と、CTAのどの要素をテストすべきかについて解説します。
A/Bテストの概要と目的
A/Bテストとは?
A/Bテスト(スプリットテスト)とは、2つの異なるバージョン(Aパターン・Bパターン)を比較し、どちらがより良い成果を出すかを検証する手法です。例えば、CTAボタンの「色」や「文言」を変えた2種類のページを用意し、それぞれのクリック率やコンバージョン率を比較します。
A/Bテストを行うことで、どの要素がユーザーの行動に影響を与えているのかをデータで把握でき、感覚ではなく数値に基づいた最適化が可能になります。
CTAボタンのA/Bテストが重要な理由
CTAボタンのデザインや文言は、ユーザーの行動に直結するため、細かい調整がCVRの向上に大きく影響します。以下の理由から、CTAボタンのA/Bテストは非常に重要です。
1.コンバージョン率(CVR)の向上
CTAボタンの色や文言を変更するだけで、クリック率やコンバージョン率が大幅に改善されることがあります。
例えば、CTAボタンの色を「青」から「オレンジ」に変更することで、視認性が向上しクリック率が20%増加した事例もあります。
2.ユーザーエクスペリエンス(UX)の改善
視認性の高いボタンや、行動を促す言葉を用いることで、ユーザーのストレスを減らし、スムーズな意思決定をサポートできます。
例えば、単に「送信する」と書かれたボタンよりも「無料で試す!」と書かれたボタンのほうが、ユーザーがアクションを起こしやすくなります。
3.データドリブンな改善が可能
A/Bテストを実施することで、単なる感覚や経験則ではなく、実際のデータに基づいた意思決定ができます。
例えば、「ファーストビューにCTAを設置した場合」と「スクロール後の位置に設置した場合」のどちらがより効果的かをデータで検証できます。
どのようなケースでA/Bテストを実施するべきか
A/Bテストは、次のようなケースで実施すると効果的です。
CVRが低い場合
→現在のCTAのクリック率やコンバージョン率が低い場合は、ボタンのデザインや文言を変更し、テストを行うことで改善の可能性がある。
新しいデザインやキャッチコピーを試す場合
→サイトのデザインを変更したり、新しいキャンペーンを実施する際に、どのCTAがより効果的かを検証するのに役立つ。
複数のアイデアがある場合
→CTAの文言や色に関して「どちらが良いのかわからない」といった場合、A/Bテストを行うことでデータに基づいた判断ができる。
特定のページで離脱率が高い場合
→離脱率の高いページのCTAを改善することで、コンバージョン率の向上を狙うことができる。
A/Bテストで検証できるCTAの要素
A/Bテストでは、CTAボタンのさまざまな要素を変更し、ユーザーの反応を比較することができます。以下のような要素をテストすることで、より最適なCTAデザインを見つけることができます。
① 色の違い(赤・青・緑 など)
CTAボタンの色は、視認性やユーザーの心理に大きな影響を与えます。例えば、以下のような色の違いをテストすることができます。
青(信頼・安心感) → 信頼を得たい場合に適している
緑(成功・成長) → 環境や健康関連のサイトで効果的
実際に、赤いCTAボタンと青いCTAボタンでクリック率を比較するA/Bテストを実施したところ、赤いボタンのほうがクリック率が15%向上した事例もある。
② 文言の違い
CTAボタンのテキストも、ユーザーの行動に大きく影響を与えます。例えば、次のような文言の違いをテストできます。
「資料請求する」 vs 「詳細を知る」
「購入する」 vs 「特別価格で購入」
緊急性を持たせる文言や、メリットを強調した表現を使うことで、コンバージョン率を向上させることが可能です。
③ サイズ・形状の違い
ボタンの大きさや形状も、クリック率に影響を与えます。
小さいボタン → クリックしづらいが、控えめなデザインに適している
角丸ボタン → 親しみやすく、柔らかい印象を与える
角ばったボタン → 力強さや信頼感を演出する
例えば、あるECサイトで「角ばったCTAボタン」と「角丸のCTAボタン」を比較するA/Bテストを行ったところ、角丸ボタンのほうがクリック率が10%向上した事例もある。
④ 配置の違い
CTAボタンをどこに配置するかも重要な要素です。
スクロール後の位置 → ユーザーが情報を読んだ後にアクションを促す
例えば、あるサービスサイトで「ファーストビューにCTAを配置」したパターンと「ページ下部にCTAを設置」したパターンを比較したところ、ファーストビューにCTAを設置したほうがコンバージョン率が20%向上したという結果が得られた。
CTAのA/Bテストの進め方
CTAのA/Bテストを実施する際は、適切な手順に従って進めることが重要です。間違った方法でテストを行うと、本当に効果のある要素を見極められず、誤った結論を導き出してしまう可能性があります。ここでは、A/Bテストの具体的な進め方と成功させるためのポイントについて詳しく解説します。
A/Bテストを実施する手順
A/Bテストは、適切な計画と正確なデータ収集が求められるため、以下の手順で進めることが推奨されます。
1. テストの目的を明確にする
まず、A/Bテストを実施する目的を明確に定めることが重要です。例えば、次のような目的が考えられます。
フォームの送信率を改善する
ランディングページ(LP)からのコンバージョン率を5%上げる
明確な目的がないままA/Bテストを実施すると、何を評価すべきかが曖昧になり、改善点の判断が難しくなります。
2. 比較するCTAのバリエーションを作成する
A/Bテストでは、2つ以上のバリエーションを用意し、それぞれのパフォーマンスを比較します。
例えば、次のような変更を加えたパターンを作成できます。
・Aパターン:青のCTAボタン
・Bパターン:赤のCTAボタン
文言の変更
・Aパターン:「今すぐ試す」
・Bパターン:「無料で始める」
配置の変更
・Aパターン:ファーストビューにCTAを配置
・Bパターン:ページ下部にCTAを配置
このとき、一度のテストでは「1つの要素のみ変更」することが重要です。複数の要素を同時に変更すると、どの要素が影響を与えたのかが分からなくなってしまいます。
3. テスト対象のトラフィックを均等に振り分ける
A/Bテストでは、テスト対象のトラフィック(訪問者)を均等に分配することが不可欠です。
例えば、CTAボタンの色を比較する場合、次のように振り分けます。
Bパターン(赤のCTAボタン):50%の訪問者に表示
トラフィックの偏りを防ぐことで、テスト結果の公平性を確保できます。
Google OptimizeやVWOなどのツールを使用すれば、自動的に均等な振り分けが可能です。
4. 一定期間データを収集する(最低2週間以上推奨)
A/Bテストは、短期間では正確な結果を得られません。一般的には、最低2週間以上のデータ収集が推奨されます。
・一時的なアクセスの増減に影響されやすい
・季節性や曜日の影響を受ける(例:週末のアクセス数の変動)
推奨されるテスト期間
・最低2週間、可能なら4週間のデータを集める
・一定数のコンバージョン(100件以上)が発生するまで継続
テストの精度を高めるためにも、十分なデータを蓄積することが重要です。
5. 結果を分析し、最も成果の高いパターンを採用する
データ収集が完了したら、A/Bテストの結果を分析し、最も成果の高いパターンを採用します。
・クリック率(CTR):CTAボタンのクリック率
・コンバージョン率(CVR):最終的なアクションの達成率
・滞在時間&直帰率:ユーザーのエンゲージメント
統計的な有意差を確認
・p値(有意確率)が0.05未満であれば「統計的に有意な差がある」と判断できる
・Google Optimizeでは、自動的に統計的有意差を計算してくれる
最もパフォーマンスの良かったバージョンを採用し、さらに改善を続けていくことで、CTAの最適化が進みます。
A/Bテストの成功ポイントと注意点
A/Bテストを効果的に実施するためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
1. 1回のテストでは1つの要素のみ変更する
A/Bテストの最大のポイントは、「1回のテストで1つの要素だけ変更する」ことです。
NG例
Bパターン:「赤いボタン + 文言B」
この場合、色と文言のどちらが影響したのか分からなくなります。
OK例
Bパターン:「赤いボタン + 文言A」
こうすることで、「ボタンの色だけ」が影響したかどうかを正しく評価できます。
2. テスト結果が有意差を持つように、十分なデータを収集する
A/Bテストの結果を判断するには、統計的に有意なデータが必要です。
NG例
・2日間だけのデータでは、アクセス数の変動に影響されやすく、正確な判断ができない
OK例
・少なくとも100件以上のコンバージョンを確保する
・訪問者が少ないサイトは、長めのテスト期間を設定する
統計的に有意な差が出たかどうかをp値(有意確率)で確認し、適切な判断を行いましょう。
3. 季節やトレンドによる影響を考慮し、長期的なデータ分析を行う
A/Bテストは、短期間ではなく長期的な視点で実施することが重要です。
特定の時期だけCTAのクリック率が上がることがある(例:年末商戦の影響)
曜日の影響
週末と平日では、ユーザーの行動パターンが異なる
例えば、平日は「無料ダウンロード」が好まれるが、週末は「購入ボタン」のクリック率が高い、というケースもあります。定期的にA/Bテストを実施し、長期的なデータを蓄積することが重要です。
Google Optimizeを活用したCTAのA/Bテスト
A/Bテストを実施する際、Google Optimizeは無料で利用でき、Googleアナリティクスと連携できるため、多くの企業やマーケターにとって便利なツールです。ここでは、Google Optimizeを活用してCTAのA/Bテストを行う方法について解説します。
Google Optimizeとは?
Google Optimizeは、Googleが提供するA/Bテスト・多変量テストのためのツールです。コードの知識がなくても、直感的な操作でテストを作成し、ウェブサイトの改善を行うことができます。
Google Optimizeの基本機能とメリット
異なるバージョンのCTAボタンを用意し、どちらが高いCVRを得られるかを比較
・多変量テスト(MVT)
ボタンの色、文言、配置など、複数の要素を同時にテストできる
・リダイレクトテスト
異なるLP(ランディングページ)を比較し、最適なページを特定
・Googleアナリティクスとの連携
テスト結果をGoogleアナリティクスで詳細に分析できる
・無料で利用可能
基本機能は無料で使えるため、コストをかけずにCTAの最適化が可能
無料プランと有料プランの違い
機能 | Google Optimize(無料) | Google Optimize 360(有料) |
---|---|---|
A/Bテスト | 〇 | 〇 |
多変量テスト | 〇 | 〇 |
同時実行可能なテスト数 | 5件まで | 無制限 |
高度なターゲティング機能 | △(基本のみ) | 〇(詳細ターゲティング可能) |
サポート | なし(セルフサービス) | あり |
無料版でも十分にA/Bテストを実施できるため、まずは無料版から試してみるのがおすすめです。
Google OptimizeでCTAのA/Bテストを実施する方法
Google Optimizeを使って、CTAボタンのA/Bテストを実施する具体的な手順を紹介します。
1. Google Optimizeの設定方法
Google Optimizeを利用するには、Googleアナリティクスと連携し、Googleタグマネージャーを設定する必要があります。
改善ポイント
手順2.Googleアナリティクスとリンクし、データの取得を有効化
手順3.Googleタグマネージャーを設定
・Google OptimizeのタグをGoogleタグマネージャーで追加
・トリガーを「すべてのページ」に設定し、適用
2. A/Bテストの作成方法
CTAボタンのA/Bテストを作成する場合、次のような設定を行います。
例:CTAボタンの色を変更するテスト
2.「A/Bテスト」を選択
3.「バリエーション1」を作成し、CTAボタンの色を変更
・Aパターン:「今すぐ申し込む(青)」
・Bパターン:「今すぐ申し込む(赤)」
4.対象ページを指定(LPや商品ページなど)
5.トラフィックの分配(50%ずつ)
6.テストを開始し、データ収集
例:CTAの文言を変更するテスト
Bパターン:「今すぐ申し込む」
このように、Google Optimizeを使えば、簡単にA/Bテストを設定し、ユーザーの行動データをもとに最適なCTAを見つけることができます。
3. テスト結果の確認方法と分析のポイント
テストが一定期間(2週間~4週間)経過したら、結果をGoogleアナリティクスとGoogle Optimizeで分析します。
・クリック率(CTR)
・コンバージョン率(CVR)
・セッション継続率(滞在時間、直帰率)
テスト結果の判断基準
・p値(有意確率)が0.05未満なら「統計的に有意な差がある」と判断
・クリック率やCVRが一定以上向上している場合、勝ちパターンを採用
このように、Google Optimizeを活用すれば、データに基づいた最適なCTAを見つけることが可能になります。
Google Optimizeの活用事例
Google Optimizeを使ってCTAのA/Bテストを実施し、CVRを改善した事例を紹介します。
事例① ECサイトでのCTAボタン最適化
背景:
・ECサイトの商品購入ページのCTAボタンを「緑」から「オレンジ」に変更するA/Bテストを実施。
テスト結果:
・オレンジボタンのCVRが23%向上
・視認性が向上し、よりクリックされやすくなった
ポイント:
・CTAボタンの色はブランドカラーとコントラストをつけることで効果が出やすい
事例② BtoBサイトでの問い合わせボタンの改善
背景:
・「お問い合わせ」ボタンの文言を「今すぐ無料相談」に変更するA/Bテストを実施。
テスト結果:
・「今すぐ無料相談」に変更したバージョンの問い合わせ数が18%増加
・行動を促すコピーがCVR向上に貢献
ポイント:
・ユーザーの心理に寄り添うCTA文言が重要
ヒートマップを活用したCTAの分析と改善
CTAの効果を最大化するためには、ユーザーの行動データを基にした改善が不可欠です。ヒートマップツールを活用すると、ユーザーがどこをクリックしているのか、どこまでスクロールしているのかを可視化し、CTAの配置やデザインを最適化できます。
ここでは、ヒートマップを活用してCTAを分析・改善する方法について詳しく解説します。
ヒートマップとは?A/Bテストとの併用が有効な理由
ヒートマップとは、ユーザーのサイト上での行動を視覚的に分析するツールです。クリックされた箇所や視線の集中するポイントを色で表示し、CTAの配置やデザインが適切かどうかを確認することができます。
ヒートマップのメリット
どの要素が注目されているのか、どのCTAがクリックされているのかを分析可能
・CTAボタンの配置が適切かを判断できる
CTAがスクロールされずに見落とされていないかを検証
・直帰率や離脱率の改善が可能
ユーザーがどこで離脱しているのかを把握し、改善策を立案できる
A/Bテストと併用することで、ヒートマップで発見した改善ポイントを元に、最適なCTAのデザインや配置をテストし、データに基づいたPDCAサイクルを回すことが可能になります。
ヒートマップ分析の活用ポイント
ヒートマップツールにはいくつかの種類があり、それぞれ異なる視点からユーザー行動を分析できます。CTAの最適化において特に有効なヒートマップの活用ポイントを紹介します。
1. クリックヒートマップを使って、CTAのクリック率を可視化する
クリックヒートマップは、ユーザーがどこをクリックしているのかを色で可視化します。CTAボタンが想定通りにクリックされているかどうかを確認し、以下のような課題を発見できます。
CTAがクリックされていない場合
・配置が適切でない(ページの下部すぎる、目立つ場所にない)
・文言が魅力的でない(「お問い合わせ」よりも「無料で相談する」の方が反応が良いケースあり)
意図しない場所がクリックされている場合
・意図しないバナーやナビゲーションがクリックされ、離脱が発生している
これらの課題をもとに、CTAボタンのデザインや配置を改善し、クリック率を高める施策を講じることが重要です。
2. スクロールヒートマップを活用し、CTAの位置を最適化する
スクロールヒートマップは、ユーザーがページをどこまでスクロールしたかを可視化するツールです。特に、CTAボタンの設置位置の最適化に役立ちます。
スクロール率が低い場合
・CTAボタンがページの下部にあるため、ユーザーがたどり着く前に離脱している可能性がある
・ファーストビューにCTAを設置することで、視認性を向上させられる
CTAの直前でスクロールが止まっている場合
・CTAの前に不要な情報が多く、ユーザーが離脱している可能性
・CTAの前に「お客様の声」「実績紹介」「期間限定の特典」を配置すると、CVRが向上することが多い
ファーストビューにCTAを設置しているのに効果が低い場合
・CTAのデザインや文言が適切でない可能性がある
・追加で「ページ内の複数箇所にCTAを設置」して、クリック率を向上させる
スクロールヒートマップを活用すれば、CTAの設置位置をデータに基づいて改善し、より多くのユーザーにアクションを促すことができます。
3. マウスムーブメントを分析し、CTAが注目されているかを確認する
マウスムーブメント(マウスの動き)を記録するヒートマップを活用することで、ユーザーがどの部分に注目しているのかを把握することができます。
CTAボタンの上にマウスが移動しているのにクリックされない
・ユーザーは興味を持っているが、最終的にクリックに至らない原因がある
・文言やボタンのデザインを変更することで、クリック率を向上させられる
CTAボタンの近くでマウスが止まるが、他の要素に移動してしまう
・CTAの前後のコンテンツに注意を向ける要素があり、CTAが目立たなくなっている可能性がある
・CTAの周囲の余白を確保し、視認性を高めることで、クリック率を向上させられる
マウスムーブメントを分析することで、ユーザーの行動パターンをより詳細に理解し、CTAの改善ポイントを特定できます。
おすすめのヒートマップツール
ヒートマップ分析を行うためには、適切なツールを選ぶことが重要です。以下に代表的なヒートマップツールを紹介します。
1. ミエルカ ヒートマップ
特徴
・日本国内の企業が開発したツールで、初心者でも使いやすい
・クリック、スクロール、マウスムーブメントのヒートマップが利用可能
おすすめの活用方法
・CTAボタンのクリック率の可視化
・スクロール率を分析し、CTAの配置最適化
2. Hotjar
特徴
・海外で広く使われているヒートマップツール
・セッションリプレイ機能(ユーザーの動きを録画)があり、詳細な分析が可能
おすすめの活用方法
・ユーザーの実際の動きを動画で確認し、CTAの反応を分析
A/Bテストとヒートマップを組み合わせた最適なCTA改善戦略
CTA(Call to Action)の改善には、A/Bテストとヒートマップを組み合わせた分析が非常に効果的です。A/Bテストでは異なるCTAのパターンを比較し、数値的にどちらが優れているかを確認できます。
一方で、ヒートマップを活用すると、ユーザーがどのようにサイトを利用し、どのエリアに関心を持っているのかを視覚的に把握できます。この2つを併用することで、ユーザーの行動データをもとに、最も効果的なCTAを見つけることが可能になります。
A/Bテストとヒートマップを組み合わせるメリット
A/Bテストとヒートマップを組み合わせることで、CTAの改善においてより精度の高い分析が可能になります。それぞれのメリットを活かし、より的確な施策を実行することができます。
1. A/Bテストで数値的な比較を行う
A/Bテストでは、異なるバージョンのCTAボタン(色・配置・文言など)を比較し、どのデザインや要素がより高いコンバージョン率(CVR)を生むかを定量的に分析できます。
A/Bテストのメリット
・小さな変更でも、どれが効果的かをデータで判断できる
・継続的なテストを行うことで、最適なCTAデザインを導き出せる
2. ヒートマップでユーザー行動を可視化する
ヒートマップでは、ユーザーがどこをクリックしているのか、どこまでスクロールしているのか、どの部分に視線が集中しているのかを視覚的に分析できます。
ヒートマップのメリット
・CTAの配置が適切かどうかを判断できる
・ユーザーの離脱ポイントを特定し、改善策を立てられる
A/Bテストが数値的な比較に強い一方で、ヒートマップはユーザーの直感的な行動を分析できるという違いがあります。これらを組み合わせることで、データに基づいた本質的な改善が可能になります。
CTAの改善サイクルを回す方法
CTAの改善は、一度の変更で終わるものではなく、継続的な改善サイクルを回すことが重要です。以下の手順でA/Bテストとヒートマップを組み合わせた改善サイクルを実施しましょう。
1. ヒートマップでCTAの現状を分析
まずはヒートマップを活用し、現在のCTAのクリック状況を分析します。具体的には、以下のポイントを確認しましょう。
チェックすべきポイント
・CTAの周辺にクリックが集中しているが、ボタン自体が押されていない場合、デザインや文言に問題がある可能性
・CTAボタンがスクロールされる前にユーザーが離脱していないか?
・他の要素(バナー・リンク・画像など)にクリックが集中していないか?
これらのデータを基に、CTAのデザイン・配置・文言の改善案を作成します。
2. A/Bテストを実施し、仮説を検証
ヒートマップで得たデータをもとに、A/Bテストを実施して最適なCTAを見つけます。
A/Bテストの進め方
・変更する要素を1つに絞る(色・文言・配置など)
・バリエーションを作成し、50%ずつトラフィックを分ける
・一定期間(2週間以上)テストを実施し、十分なデータを収集
・有意差のある結果を分析し、勝ちパターンを採用
たとえば、CTAの文言を「今すぐ申し込む」→「無料で試す」に変更した場合、どちらがより高いコンバージョン率を生むかをA/Bテストで確認します。
3. テスト結果を基に、CTAのデザイン・配置・文言を最適化
A/Bテストの結果から、勝ちパターンを採用し、CTAのデザイン・配置・文言を最適化します。
改善後の確認ポイント
・ヒートマップでのクリック状況に変化があったか?
・直帰率や離脱率が改善されているか?
このプロセスを定期的に繰り返しながら改善を進めることで、CTAの最適化を継続的に行い、CVRの向上を実現できます。
まとめ
CTAのA/Bテストは、コンバージョン率(CVR)を最適化するために欠かせない施策です。色・文言・配置・サイズなどを比較し、データに基づいた最適なCTAを導き出すことが重要です。Google Optimizeを活用すると、テストの実施やデータ分析が簡単に行えます。
また、ヒートマップを併用することで、ユーザーの視線やクリックの動きを可視化し、直感的な分析が可能になります。A/Bテストとヒートマップを組み合わせた改善サイクルを継続的に実施し、効果的なCTA設計を実現しましょう。
どこから手をつければいいか分からない…」という方へ
ネットで調べて、改善の考え方はなんとなく理解できた。
けれど、いざ実践しようとすると「このやり方で合っているのか?」「本当に効果が出るのか?」と、不安を感じていませんか?
CVR改善は、ターゲット分析・ページ設計・A/Bテストといった一連のプロセスを、正しい順序と手法で進めなければ効果が出ません。
むしろ、間違ったアプローチでコンバージョンを無理に高めようとすると、ユーザーの不信感を招き、かえってCVRが下がってしまうことすらあります。
そんなときは、一度CVR改善の専門家に相談するのが確実な近道です。
プロの視点で一緒に進めることで、成果につながるだけでなく、WEB担当者としてのスキルアップにもつながります。
正しいやり方を身につければ、今後は社内でも“改善のプロ”として信頼され、会議で社長や上司に「何とかしてくれ」と言われても、自信を持って改善提案ができるようになるはずです。
弊社のCVR改善サービスは、不要なツール導入は一切不要、最小コストで王道の改善アプローチを採用しているため、よりWEB担当者様のスキルとして蓄積しやすいのが特徴です。
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