Webサイトのコンバージョン率(CVR)を向上させるには、入力フォームの最適化(EFO)が不可欠です。訪問者が最後に通る関門であるフォームが複雑だったり、入力しづらかったりすると、高い確率で離脱が発生します。しかし、不要な項目の削減、スマホ最適化、エラー表示の改善など、ちょっとした変更でCVRは大幅に向上する可能性があります。本記事では、入力フォームの課題と改善策を詳しく解説し、具体的な成功事例も紹介します。フォーム改善でCVRをアップさせ、より多くのコンバージョンを獲得しましょう!
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Contents
- 1 なぜ入力フォームの改善がコンバージョン率(CVR)向上につながるのか?
- 2 フォーム改善でCVRを向上させる具体的な施策
- 3 フォーム改善の効果を測定する方法
- 4 フォーム改善で成功した事例
- 5 まとめ
なぜ入力フォームの改善がコンバージョン率(CVR)向上につながるのか?
入力フォームは、Webサイトの訪問者が実際にコンバージョン(購入・問い合わせ・資料請求など)に至るための最後のステップです。しかし、多くのサイトではこのフォームの設計が不適切であるために、ユーザーが途中で離脱してしまうケースが少なくありません。
フォームの最適化(EFO:エントリーフォーム最適化)を行うことで、ユーザーのストレスを軽減し、コンバージョン率(CVR)を向上させることが可能です。本章では、入力フォームの重要性と、離脱が発生する主な理由について解説します。
入力フォームの重要性とは?
入力フォームは、Webサイトの訪問者が「顧客」へと変わる最も重要なポイントの一つです。どんなに魅力的な商品ページや効果的な広告施策を展開しても、最終的な入力フォームの使い勝手が悪ければ、ユーザーは途中で離脱してしまいます。フォームはコンバージョンの最終関門であり、最適化することでCVRを劇的に改善できる可能性があります。
なぜフォームの最適化が重要なのか?
1.ユーザーの心理的負担を軽減できる
入力項目が多すぎる、エラーが発生しやすい、読み込み速度が遅いといった問題は、ユーザーにストレスを与えます。簡潔で分かりやすいフォームを設計することで、スムーズな入力体験を提供し、離脱を防げます。
2.ユーザーにアクションを促しやすい
適切に設計されたフォームは、ユーザーが直感的に操作できるため、入力完了までの時間が短縮されます。また、CTA(Call to Action)ボタンの配置や文言の工夫により、コンバージョン率を向上させることができます。
3.データの精度を向上させられる
フォームの最適化によって、誤入力や入力ミスを減らし、より正確な顧客データを取得できます。これにより、後のマーケティング施策の質も向上します。
フォームの離脱率が高い理由とは?
入力フォームの離脱率が高くなる要因はさまざまですが、主に「入力の手間がかかる」「不安を感じる」「使いにくい」といった問題が原因になります。それぞれのポイントについて詳しく解説します。
1. フォームの入力が面倒・複雑
入力項目が多すぎると、ユーザーは途中で面倒になり、フォームを完了せずに離脱してしまいます。特に以下のような問題があると、CVRの低下につながります。
・必須項目が多すぎる
住所や電話番号など、入力しなくても問題のない項目まで必須にしていると、ユーザーの負担が増えます。
・入力欄が長すぎる
1ページに大量の入力欄が並んでいると、ユーザーは完了までの時間を想像してしまい、途中で諦める可能性が高くなります。
・入力フォーマットが厳しすぎる
例として、「郵便番号はハイフンなし」「電話番号はハイフンあり」など、細かいフォーマットを要求すると、ユーザーのストレスになります。
2. ユーザーが不安を感じる(個人情報の入力)
フォームで個人情報を入力する際、ユーザーは「本当に安全なのか?」という不安を抱くことがあります。この不安が解消されない場合、途中でフォームを閉じてしまうことが多いです。
・SSL証明書がない(URLが「http」になっている)
フォームがSSL化(「https」対応)されていないと、ユーザーはセキュリティ上の不安を感じてしまいます。
・プライバシーポリシーが明確でない
「この情報は何に使われるのか?」といった疑問を持たれると、入力をためらわれます。データの利用目的を明示し、安心感を与えることが重要です。
・過度な個人情報を求める
メールアドレスだけで済む申し込みに、住所や電話番号まで求めると、不要な情報を入力したくないと感じるユーザーが増えます。
3. フォームの表示速度が遅い・スマホで使いにくい
サイトのパフォーマンスが低いと、ユーザーは離脱しやすくなります。特にスマートフォンユーザーの割合が多い昨今では、フォームの表示速度や操作性が重要です。
・ページの読み込みが遅い
フォームの表示に数秒以上かかると、離脱率が大幅に上がります。特にモバイル回線では、軽量化されたフォーム設計が求められます。
・スマホでの操作がしにくい
ボタンが小さく押しにくい、入力欄がズレて見づらいなどの問題があると、ユーザーは途中で入力を諦めてしまいます。スマホ最適化が不十分な場合、CVRは大きく低下します。
フォーム改善でCVRを向上させる具体的な施策
入力フォームの最適化(EFO:エントリーフォーム最適化)は、CVR(コンバージョン率)を向上させるために不可欠な要素です。ユーザーがストレスなくフォームを入力できるようにすることで、途中離脱を防ぎ、コンバージョンの最大化を図ることができます。本章では、入力項目の最適化について詳しく解説します。
① 入力項目を最適化する
入力フォームの最適化において、最も重要なポイントの一つが「入力項目の見直し」です。不要な項目を削減し、入力負担を軽減することで、ユーザーの離脱を防ぐことができます。
不要な入力項目を削減
フォームの入力項目が多すぎると、ユーザーは途中で面倒に感じ、入力をやめてしまう可能性が高くなります。特に以下のような情報は、本当に必要かどうかを見直すべきです。
氏名の「フリガナ」
フリガナを必須項目にしているフォームをよく見かけますが、実際にビジネス上で本当に必要なケースは限られます。不要であれば削減することで、入力の手間を減らせます。
電話番号の必須入力
BtoBの問い合わせフォームや緊急対応が必要なサービス以外では、電話番号の必須入力はユーザーにとって大きなストレスになります。メール対応が可能な場合、任意入力にするのが望ましいでしょう。
住所の詳細入力
商品の配送がない場合、住所の入力を求める必要はありません。特に、ダウンロード資料の請求フォームや会員登録フォームでは、不要な情報は極力削るべきです。
任意入力と必須入力を明確に区別
必須項目と任意項目が混在していると、ユーザーはどこまで入力すればよいのか分かりづらくなり、結果として離脱する可能性が高まります。そのため、以下のような工夫が重要です。
・必須項目には「*」や「(必須)」を明記
一目で分かるように、必須項目には視認性の高いマークをつけることで、ユーザーの混乱を防ぎます。
・任意入力欄は「省略可」と表記する
任意の入力欄がある場合、「入力しなくてもOK」と明示することで、ユーザーの心理的負担を減らすことができます。
・エラー表示を適切に設定
必須項目が未入力の場合、リアルタイムで適切なエラーメッセージを表示することで、離脱を防ぐことが可能です。
フォームの長さを短くし、ストレスを軽減
フォームが長すぎると、入力完了までの時間がかかり、ユーザーが途中で離脱する原因になります。特に、スマートフォンでの入力時には、長いフォームは大きな障壁となります。以下の施策を取り入れることで、ストレスを軽減し、スムーズな入力を促すことができます。
・入力欄をグループ化する
例えば、「個人情報」「配送情報」「支払い情報」など、関連する項目をグループ化することで、ユーザーが迷わずに入力しやすくなります。
・ステップフォームを採用する
1ページに全ての項目を並べるのではなく、「Step 1:基本情報入力 → Step 2:詳細情報入力 → Step 3:確認」といった形で分けると、ユーザーの負担が減少します。
・自動入力補助を活用する
郵便番号を入力すると住所が自動補完される、クレジットカード番号を入力するとブランドが自動判別される、といった機能を活用することで、入力の手間を減らすことができます。
② スマホ最適化を徹底する
スマートフォンからのアクセスが主流となっている現在、フォームのスマホ最適化はコンバージョン率(CVR)向上のために欠かせません。スマホでのフォーム入力がしづらいと、ユーザーは途中で離脱しやすくなります。特に、入力の手間やストレスを軽減するUI/UX設計が求められます。ここでは、スマホ最適化を徹底するための具体的な施策を紹介します。
タップしやすいボタンサイズ
スマホユーザーがフォームをスムーズに操作できるようにするためには、タップしやすいボタンサイズを採用することが重要です。ボタンが小さすぎると、誤タップが増えてストレスの原因になり、コンバージョンの妨げになります。
・推奨されるボタンサイズ
Googleの推奨では、タップ領域は 最小でも48px × 48px が理想とされています。これにより、ユーザーが狙ったボタンを確実に押せるようになります。
・ボタンの周囲に十分な余白を設ける
CTA(コールトゥアクション)ボタンの近くに他のリンクやボタンが密集していると、誤タップの原因となります。ボタン同士の間隔を広げ、適度な余白を確保することで、ユーザーの操作ミスを防ぎましょう。
・タップしやすい配置にする
スマホの片手操作に適した「親指が届きやすい位置」にボタンを配置することが重要です。特に、画面の下部や中央寄りに配置すると操作性が向上し、コンバージョン率の改善につながります。
入力しやすいUI/UXの設計
スマホでのフォーム入力をスムーズにするためには、直感的に操作できるUI/UXの設計が求められます。以下のポイントを意識することで、ユーザーのストレスを大幅に軽減できます。
適切なキーボードを表示させる
フォームの入力欄に応じて、適切なキーボードを表示することで入力の手間を削減できます。
・メールアドレス欄 → @マーク付きのキーボード
・数値入力欄 → テンキー(数字キーボード)
・電話番号入力欄 → 数字のみのキーボード
ラベルは入力欄の上に配置する
モバイルではスペースが限られているため、プレースホルダー(入力欄内の薄い文字)をラベル代わりに使用することがあります。しかし、プレースホルダーは入力すると消えてしまい、ユーザーが再確認しづらくなるため、ラベルは入力欄の上に配置するのが理想です。
フォームの自動補完機能を活用する
スマホの入力負担を軽減するために、郵便番号から住所を自動補完する機能や、Googleの「オートコンプリート」機能を活用することで、入力の手間を減らすことができます。
1つの入力欄を大きくしすぎない
1つの入力欄がスマホ画面の大部分を占めると、ユーザーが全体の流れを把握しづらくなります。適度なサイズで表示し、スクロールせずに全体を見渡せるように設計しましょう。
モバイルユーザー向けの簡単な入力フォーム
スマホユーザーが快適にフォームを入力できるよう、モバイル向けの簡単な入力フォームを設計することが重要です。
1ページあたりの入力項目を減らす
スマホの狭い画面では、一度に多くの項目を表示すると圧迫感を与えてしまいます。情報をグループ化し、ステップ形式(マルチステップフォーム)を採用することで、入力負担を軽減できます。
選択式(ドロップダウン・ラジオボタン)を活用
スマホでの文字入力は時間がかかるため、できるだけ選択式の入力方法を採用しましょう。
・住所選択 → 都道府県リストから選択
・性別入力 → ラジオボタン
・年代入力 → プルダウンメニュー
スマホ専用の「入力アシストボタン」を用意する
「カートに戻る」「最初からやり直す」「途中保存する」などのボタンを適切に配置し、スムーズな入力をサポートしましょう。
入力完了までの進行状況を可視化
スマホでは「あとどのくらいで完了するのか」が見えないと、ユーザーの離脱が増える傾向があります。進行バーを表示し、「あと2ステップで完了!」などの案内を加えると、ユーザーの離脱を防げます。
③ フォームエラーを減らし、ユーザーのストレスを軽減
フォーム入力中にエラーが発生すると、ユーザーはストレスを感じやすくなり、そのまま離脱してしまう可能性が高くなります。特に、エラーメッセージが分かりにくかったり、入力内容がリセットされてしまうと、大きな機会損失につながります。ここでは、ユーザーの負担を減らし、スムーズに入力を完了させるためのフォームエラー対策について解説します。
入力ミス時のリアルタイムエラー表示
フォームの入力ミスがあった場合に、送信後にエラーを表示するのではなく、入力中にリアルタイムでエラーを表示することで、ユーザーのストレスを軽減できます。
リアルタイムエラー表示のメリット
・「送信」ボタンを押した後に全項目を修正する必要がなくなる
・どこが間違っているのか明確になり、ストレスが軽減される
リアルタイムエラー表示の実装例
・必須項目が未入力のまま次に進もうとすると「この項目は必須です」と警告を表示
・パスワードの強度が低い場合、「大文字・数字・記号を含めてください」とアドバイスを表示
エラーメッセージをわかりやすく表示する
エラーメッセージの表記が曖昧だと、ユーザーはどこを修正すればよいのか分からず、イライラしてしまいます。分かりやすいエラーメッセージを表示することで、ユーザーがスムーズに入力を完了できるようにしましょう。
良いエラーメッセージのポイント
NG例:「エラーが発生しました」
OK例:「メールアドレスの形式が間違っています(例:example@email.com)」
・修正方法を提示する
NG例:「無効なパスワードです」
OK例:「8文字以上、大文字と数字を含めてください」
・エラー箇所を明確にする
エラーメッセージを該当の入力欄の近くに表示(ページの上部ではなく、直接該当箇所に表示)
また、エラーメッセージは目立つ色(赤など)で表示し、フォントサイズも適切にすることで、ユーザーがすぐに認識できるように工夫すると良いでしょう。
自動補完機能の活用(郵便番号→住所自動入力)
フォーム入力の手間を減らすために、自動補完機能を活用することも有効です。特に、住所やクレジットカード情報など、長い入力が必要な項目に適用すると、入力時間を短縮し、離脱率を低減できます。
郵便番号入力による住所自動補完
・「○○県○○市」などの住所が自動入力されることで、入力の手間が省ける
・手入力よりも間違いが少なくなり、修正のストレスも軽減される
その他の自動補完機能
・氏名の入力補助(過去に入力した内容を自動表示)
・電話番号のフォーマット補正(ハイフンの自動挿入など)
④ フォームのデザインを改善する
フォームのデザインは、ユーザーがスムーズに入力を完了するために重要な要素の一つです。視認性が低かったり、ストレスを感じるデザインでは、せっかくフォームまで進んだユーザーが離脱してしまう可能性が高くなります。そこで、CTAボタンの最適化、フォームの余白設計、入力欄の分かりやすさの向上を中心に、フォームのデザインを改善する方法を解説します。
CTAボタンを目立たせる(色・サイズ・文言の最適化)
CTA(コールトゥアクション)ボタンは、ユーザーが最終的なアクションを実行する重要な要素です。フォーム内のCTAが適切にデザインされていないと、クリック率が下がり、結果としてコンバージョン率(CVR)も低下してしまいます。
CTAボタンの色
・目立つ色を選ぶ
NG例:「背景と同系色のボタン」 → 埋もれてしまい視認性が低下
OK例:「背景とコントラストがある色のボタン」 → クリックしやすい
例:「青系サイトならオレンジ」「白系デザインなら赤」など、コントラストの強い色 を選択する
CTAボタンのサイズ
・大きすぎても小さすぎてもNG
最適なサイズ:ボタンが小さすぎると気づかれにくく、大きすぎると不格好に見える
モバイルでは親指で押しやすいサイズ(横幅80〜100%推奨)
CTAボタンの文言
・クリックを促すアクションワードを使用
NG例:「送信」「登録」 → 曖昧でユーザーの行動を促しにくい
OK例:「無料で試す」「今すぐ申し込む」「限定特典をGETする」
緊急性を加える:「今だけ無料」「限定オファー」「初回特典あり」
フォームの周囲に余白を設け、視認性を向上させる
フォームが詰め込まれたデザインでは、ユーザーが入力しにくく、視認性も低下します。適度な余白を設けることで、直感的に入力しやすい環境を作りましょう。
余白設計のポイント
・入力欄同士の間隔を適度に確保する
入力欄が密集しすぎると、どこに何を入力するのか分かりづらくなる
フィールド間の余白を設けることで、直感的に操作できる
・CTAボタンと他の要素の間隔を広げる
CTAボタンの周りに十分なスペースを確保することで、誤クリックを防止
CTAが目立つことで、コンバージョン率の向上につながる
一目で何を入力すればいいのか分かる設計
ユーザーは、入力フォームに対して最小限の労力で情報を入力したいと考えています。そのため、「この入力欄には何を記入するのか」がすぐに分かるデザインにすることが重要です。
プレースホルダーとラベルの使い分け
NG例:「ラベルをプレースホルダー(入力欄内の薄いテキスト)にする」 → 入力を始めると消えてしまい、再確認ができない
OK例:「ラベルは入力欄の上部に固定し、プレースホルダーで補足説明を加える」
入力補助を活用する
・オートコンプリート機能を活用
住所や名前など、過去に入力した情報を自動補完することで入力の手間を削減
・入力フォーマットを明確にする
電話番号:「090-XXXX-XXXX」のように、フォーマット例を記載する
生年月日:「YYYY/MM/DD」と表示し、誤入力を防ぐ
⑤ ページの読み込み速度を高速化
ECサイトにおいて、ページの読み込み速度はユーザーの離脱率に直結する重要な要素です。読み込みが遅いとユーザーは待ちきれずに離脱し、結果としてコンバージョン率(CVR)の低下につながります。Googleの調査によると、ページの読み込みが1秒から3秒に遅くなると直帰率は32%増加し、5秒を超えると直帰率は90%に達する とされています。
そのため、サイトの高速化を図ることは、ユーザー体験の向上だけでなく、CVRの改善にも不可欠です。
ページ読み込み速度がCVRに与える影響
ページの表示速度が遅いと、次のような問題が発生します。
・GoogleのSEO評価が低下(ページ速度が遅いと検索順位が下がる)
・カート落ち率の増加(ECサイトでは、決済画面の読み込みが遅いとカートを放棄されやすい)
一方で、ページの読み込み速度を改善することで、以下のメリットがあります。
・ページの閲覧数・滞在時間の向上(スムーズな操作性で離脱を防ぐ)
・CVRの向上(スピーディーなUXで購買意欲を維持できる)
ページ読み込み速度を高速化する方法
1. 画像を最適化する
ECサイトでは、多くの商品画像を掲載するため、画像のサイズやフォーマットを適切に最適化することが重要です。
・画像圧縮を行う(JPEG・PNG → WebPへ変換し、ファイルサイズを削減)
・適切な解像度にする(PCとスマホで適切なサイズを選択)
・Lazy Load(遅延読み込み)を導入(スクロールするまで画像を読み込まない設定)
2. キャッシュを活用する
ユーザーが同じページに再訪問した際に、ページを素早く表示できるようにキャッシュを活用することで、読み込み時間を短縮できます。
・ブラウザキャッシュを有効にする(過去にアクセスしたデータを一時保存)
・CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)を活用(世界中のサーバーを利用し、ユーザーの近くのサーバーからデータを配信)
3. JavaScript・CSSの最適化
不要なスクリプトが多いと、ページのレンダリングが遅くなります。
・不要なJavaScriptを削除(使っていないプラグインやアニメーションを見直す)
・CSSを最適化(不要なコードを削除し、軽量化する)
・コードの読み込みを非同期処理にする(レンダリングを妨げないように設定)
4. サーバーの応答速度を改善
サイトのホスティング環境が遅いと、どんなにサイトを軽量化しても速度は改善しません。
・高速なサーバーに移行(VPS・クラウドホスティングを活用)
・データベースを最適化(不要なデータを削除し、負荷を軽減)
5. AMP(Accelerated Mobile Pages)の導入
AMP(Accelerated Mobile Pages)は、Googleが提唱するモバイル向けのページ高速化技術です。モバイルユーザーの閲覧速度を向上させることで、離脱を防ぐ効果が期待できます。
フォーム改善の効果を測定する方法
フォームを改善しただけでは、本当にCVRが向上したのか判断できません。効果を正確に測定し、最適なフォームを見つけるためには、A/Bテストやヒートマップ、Googleアナリティクスなどの分析ツールを活用することが重要です。本章では、フォーム改善の効果を数値で評価し、さらなる改善につなげるための方法を紹介します。
A/Bテストを活用して最適なフォームを見つける
A/Bテストとは、2つ以上の異なるパターンを用意し、どちらがより高い成果を出せるかを比較する手法です。フォーム改善の効果を測定するためには、以下のような要素を変更してテストを実施しましょう。
① 入力項目の多いフォーム vs 少ないフォーム
フォームの入力項目が多いとユーザーの負担が増え、途中離脱が発生しやすくなります。一方で、必要最低限の項目に削減することでCVRが向上する可能性があります。
・Aパターン:標準フォーム(10項目)
・Bパターン:入力項目を最小限にしたフォーム(5項目)
どちらのフォームの方がコンバージョン率が高いのかを比較し、最適なフォーム設計を見つけることが重要です。
② CTAボタンの文言やデザインのテスト
CTA(コールトゥアクション)ボタンの文言やデザインによって、クリック率やコンバージョン率が大きく変わることがあります。
・文言の違い
「送信する」 vs 「無料で資料請求」
「申し込む」 vs 「今すぐ無料で試す」
・デザインの違い
ボタンの色を変更(例:青 vs 赤)
ボタンサイズの変更(小さい vs 大きい)
影やアニメーションの有無
こうした違いをテストし、最も成果の出るCTAボタンを見つけることが大切です。
③ スマホ向け最適化の有無によるCVR比較
スマートフォンでのユーザー体験は、CVRに大きく影響します。モバイル向けの最適化を行った場合と行わなかった場合で、どれくらいCVRに差が出るのかをA/Bテストで検証します。
・Aパターン:通常のPC向けフォーム
・Bパターン:モバイル向けに最適化したフォーム
テスト結果から、スマホユーザーのCVRを最大化する最適なデザインを導き出しましょう。
ヒートマップ・Googleアナリティクスで離脱ポイントを特定
A/Bテストだけでなく、ユーザーの行動データを可視化することで、どこで離脱が発生しているのかを特定し、適切な改善策を講じることができます。
① ユーザーがどこで離脱しているのかを分析
フォームのどの部分で離脱が発生しているのかを把握することで、改善すべきポイントを明確にできます。
フォームの途中で離脱するユーザーが多い場合
・入力項目が多すぎる
・必須項目の入力が煩雑でストレスを感じている
フォーム送信直前で離脱するユーザーが多い場合
・プライバシーポリシーや利用規約が分かりにくい
・決済情報入力に不安を感じている
② ヒートマップでフォーム内のクリック状況を可視化
ヒートマップを活用することで、ユーザーがどの部分でつまずいているのかを直感的に把握できます。
クリックヒートマップ
・フォーム内のどの部分が多くクリックされているかを分析
・「送信ボタン」ではなく「戻るボタン」を押すユーザーが多い場合は、入力負担が大きい可能性がある
スクロールヒートマップ
・フォームのどこまでスクロールされているかを可視化
・途中でスクロールが止まっている場合は、その位置でユーザーが離脱している可能性がある
③ Googleアナリティクスの「コンバージョンファネル」を活用する
Googleアナリティクスの「コンバージョンファネル(目標到達プロセス)」を設定すると、フォームの各ステップでの離脱率を数値で把握できます。
・「入力開始」→「送信ボタンのクリック」→「完了ページ」の各ステップでの離脱率を確認
・どのステップで最も離脱が発生しているのかを特定
これにより、特に改善すべきポイントを明確にし、最適な対策を講じることができます。
フォーム改善で成功した事例
フォーム最適化(EFO:エントリーフォーム最適化)によって、企業のコンバージョン率(CVR)を向上させることができます。ここでは、実際にフォーム改善を行い、成果を上げた2つの成功事例を紹介します。
事例①:EFO(エントリーフォーム最適化)によるCVR改善
企業の問い合わせフォーム改善でCVR30%アップ
企業の問い合わせフォーム改善でCVR30%アップ
あるBtoB企業では、問い合わせフォームのCVRが低迷していました。多くのユーザーがフォームページには訪れるものの、途中で離脱してしまうケースが多く、コンバージョン率(CVR)は約2.5%と低い状態でした。
問題点の特定
Googleアナリティクスとヒートマップ分析を活用し、以下のような課題を発見しました。
・入力項目が多すぎる(会社名・役職・電話番号など、必須項目が多い)
・エラーメッセージがわかりにくい(入力ミス時に何が間違っているのかわからない)
・スマホでの使い勝手が悪い(フォームの入力欄が小さく、タップしづらい)
・CTAボタンが目立たない(フォームの最後に小さな「送信」ボタンがあるだけ)
改善策
1.入力項目の削減:不要な項目をカットし、「会社名・名前・メールアドレス・問い合わせ内容」のみに簡略化
2.エラーメッセージの最適化:リアルタイムで誤入力を指摘し、正しい形式を案内するメッセージを追加
3.スマホ向けUI改善:タップしやすいボタンと、大きめの入力フィールドを採用
4.CTAボタンのデザイン変更:「送信」ではなく、「今すぐ無料相談を申し込む」に変更し、ボタンの色も目立つオレンジに
結果
これらの改善を実施した結果、CVRが2.5% → 3.25%へと約30%向上しました。特にスマホからのコンバージョンが増え、問い合わせ数全体の増加につながりました。
事例②:ショッピングカートフォームの最適化
フォームのステップを削減し、カート離脱率を低減
あるECサイトでは、カートに商品を入れたものの、最終的に購入せずに離脱してしまうユーザーが多く、カート離脱率が約70%と高い状態でした。
問題点の特定
・購入までのステップが多い(5ステップもあり、途中で離脱が発生)
・ゲスト購入ができない(会員登録が必須で、手間が増える)
・決済方法の選択肢が少ない(クレジットカードのみ対応)
・送料が不明確(カートに入れるまで送料がわからない)
改善策
1.購入フローの簡略化:5ステップあったプロセスを3ステップに短縮
2.ゲスト購入を導入:会員登録を必須にせず、ゲストでも購入できるオプションを追加
3.決済方法を増加:電子マネーやQRコード決済など、多様な支払い方法に対応
4.送料を事前表示:カートに入れる前に、送料を明記する仕様に変更
結果
結果
これらの改善により、カート離脱率が70% → 52%に減少。購入完了率(CVR)は1.8% → 2.6%へと約44%向上しました。特に、ゲスト購入の導入により、新規顧客の購入率が大幅に増えたことが大きな成果となりました。
まとめ
入力フォームの最適化(EFO)は、CVR(コンバージョン率)向上に直結する重要な施策です。多くのサイトでは、入力項目の多さやエラーメッセージの不明確さ、スマホでの使いづらさが原因で離脱が発生しています。
改善のポイントとして、入力項目の削減、リアルタイムエラーチェック、モバイル最適化、CTAボタンの強調などが挙げられます。また、A/Bテストやヒートマップを活用し、継続的に改善を行うことも重要です。フォームの小さな変更が、大きなCVR向上につながる可能性があるため、今すぐ見直してみましょう。
どこから手をつければいいか分からない…」という方へ
ネットで調べて、改善の考え方はなんとなく理解できた。
けれど、いざ実践しようとすると「このやり方で合っているのか?」「本当に効果が出るのか?」と、不安を感じていませんか?
CVR改善は、ターゲット分析・ページ設計・A/Bテストといった一連のプロセスを、正しい順序と手法で進めなければ効果が出ません。
むしろ、間違ったアプローチでコンバージョンを無理に高めようとすると、ユーザーの不信感を招き、かえってCVRが下がってしまうことすらあります。
そんなときは、一度CVR改善の専門家に相談するのが確実な近道です。
プロの視点で一緒に進めることで、成果につながるだけでなく、WEB担当者としてのスキルアップにもつながります。
正しいやり方を身につければ、今後は社内でも“改善のプロ”として信頼され、会議で社長や上司に「何とかしてくれ」と言われても、自信を持って改善提案ができるようになるはずです。
弊社のCVR改善サービスは、不要なツール導入は一切不要、最小コストで王道の改善アプローチを採用しているため、よりWEB担当者様のスキルとして蓄積しやすいのが特徴です。
もし少しでもCVR改善に興味がある方は、まずは無料相談から始めてみませんか?
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