研究レポート

研究レポート#01 | 新規ドメインを立ち上げ【インデックスまでの道のり】

概要

このレポートでは、新しく立ち上げたオウンドメディアがGoogleにどのようにインデックスされ、どんな初期反応を示したのかをまとめます。
新規ドメインは、ドメインパワーがゼロでスタートするため、「最初の1〜2ヶ月間のデータ推移」はSEO施策全体の基準点になります。
今回は、“立ち上げ初月”に限定して、実際のインデックス速度・掲載順位の傾向・記事公開数と反応率を整理しました。

目的

①新規ドメインがどれくらいのスピードでGoogleに認識されるかを可視化する
②インデックスを早めるための初期施策がどの程度有効だったかを検証する
③立ち上げ期に「何を優先すべきか」を今後の運用に活かす

施策内容

1. サイト構造

・ドメイン取得から1週間以内にWordPress環境を構築
・カテゴリは3つに限定(SEO/CVR改善/オウンドメディア運営)
・トップページは“更新ログ型”で内部リンクを自然に循環させる構造

2. 初期コンテンツ

・公開記事数:27記事(平均約8,000文字程度)
・検索ボリュームよりも「検索意図一致」を最優先
・CVは意識せずに、必要コンテンツの作成を重視

3. インデックス促進対策

・Google Search Consoleへの手動登録(公開直後にURL検査)
・サイトマップ送信済み(XML形式)

結果(初月データ)

サーチコンソールデータ

指標 数値・状況 備考
公開記事数 27本 うち8本が手動インデックスリクエスト済み
インデックス済みURL 20本(74%) 残り7本はnoindexのまま
平均インデックスまでの日数 約6日 最短1日、最長1か月以上
初期表示回数(Search Console) 約2,979回 クリックはわずか4件のみ
平均掲載順位 73.8位 Googleサーチコンソール参照
流入数(GA4) 15ユーザー 自然検索は内7ユーザー。一部自分のアクセスが入ってしまっている。

考察

① インデックスのスピード感

新規ドメインでも、「内部リンク設計+手動登録」を併用すれば、1か月以内に70%以上はインデックスされました。
一方で、何もしない記事は10日以上放置される傾向があり、Googleが「サイト全体の価値」をまだ測定中であることが分かります。

② 記事の種類とインデックスの相関

インデックスされるページと、されないページで、記事の作りや質の大きな違いはなし。(少なくとも記事作成者視点では)。TOPページに直接リンクされている記事はインデックスされているため、内部リンクが重要であると考えられます。

③ 流入よりも“認知される段階”

この時期はトラフィックよりも「検索に載ること自体」が最優先。
順位よりも、「Googleがどの記事を“テーマの中心”と見なすか」を観察する時期と定義します。

得られた示唆

サーチコンソールのインデックスデータ
①初期はインデックスはされるが順位上昇はなし
→インデックスされた記事でも、1か月目はほとんどが50位以下となっている。

②内部リンクは“評価伝達”よりも“クロール誘導”のために機能する。
→最初はSEOスコアではなく「Googleに気づいてもらうための導線」として設計すべき。

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